2014年7月17日木曜日

郡上に来てから、ゲストハウスOPENまで


郡上では、

自然体験インストラクターでの寮生活から始まり

地域おこし応援隊時代の単身アパート暮らしを経て

同じ移住者独身女子と

一軒の町家でのシェアを始めました。




これが、【まちやど】のはじまりです。

ちなみに、【まちやど】の意味は

町家(まちや)+みんなが集まる宿(やど)=まちやど

単純!!

名付け親はまちやどシェアメイト第1号の「なーな」

彼女も海外経験があり、

シェアという生活に同じ価値観を持っていて

ありがたいことに、私の思う

「新しい住み方の提案」
「新しい空間の活用方法」

に共感してくれ、
協力してくれるステキなシェアメイトでした。

(今はまちやどを卒業し、八幡で一人暮らしを始めましたよ)


彼女とのシェア生活を通じて

「空間をシェアする」

という言葉をキーワードに

【まちやど】という空間に


どんどん新たな可能性が生まれてきました。



xChange
和裁教室
着付教室
地域密着型郡上おどり体験etc...


イベントを通じて、

まちやどにいろんな人や情報が集まるようになりました。





私はとってもラッキーな事に

ステキなお家とシェアメイト

そして最高にステキな友達に恵まれ

郡上ライフを満喫させていただいてますが。。。


残念ながら、

理想の郡上の住まいや暮らし方が見つけられず、

郡上を去る人もたくさんいました。



郡上市はこんなにすばらしい土地で、

可能性に溢れていて

移住したい、家を借りたいという人がたくさんいるのに。。。

なのに!空家情報がほとんどないんです。

特に、私たちのような(可能性を秘めた!)単身移住者が、

郡上市内で働いて得る収入で

賄って行ける家賃の物件はほとんどなく


あったとしても実際に住んで

地域のネットワークに入り込んでいかないと情報が得られないんです。


理想の住居を見つけるのに、

かなり運が良くない限りは1年、

もしくはそれ以上かかるのが現状です。


私は、【まちやど】の活動を通じて、

そういった現状をなんとか改善したい!

と考えるようになりました。

町家(まちや)+みんなが集まる宿(やど)=まちやど は

その名の通り、

ほんとうにほんとうにたくさんの人が集まるやどになりました。

ネットワークが広がって行く中で、例えば

遠方から来た人が数日泊まりたい、とか

仕事の関係で郡上に来た人が1ヶ月滞在したい、とか

いろんなニーズが出てきましたが、

私たち独身女子2人がシェア生活を送る、

ごくごく普通の一軒家なもので、

誰でも気軽にどうぞ!

という訳にも行かないのですよね。




誰でも気軽に郡上ぐらしが体験できる場所

移住と観光の間ぐらいの場所

暮らすように旅する、旅するように暮らす拠点の場所

都会(の人)と郡上(の人)の距離がぐーっと近くなるような場所

知らない人同士が集まって繫がって行ける場所



そんな場所があったら、うれしい人がたくさんいるんじゃないかな

そんな場所が今の郡上には必要なんじゃないかな

これまでいろんな場所で暮らしてきたよそ者の私なら、

そんな場所が作れるんじゃないかな



そんな事をなんとなーく考えてたら

いろんなタイミングとご縁が重なって

【郡上八幡ゲストハウスまちやど】を

OPENすることになっちゃったのです。




実は、ゲストハウスOPENを決意したのは、
2013年11月。

そこからなんと!たった半年後の

2014年4月にOPENを迎えました。



なんというか、この半年間は

「お前、がんばれよ!」

って背中をおされたらいきなり崖っぷちで

「うわー、もうこれ、飛ぶしかないじゃん!!」

って思いっきりジャンプしたら

不思議な力に押し出されるように

流れに身を任せていたらこうなっちゃった

って感じなんです。

いや、これホントに。



なんで、OPEN以来

「ゲストハウスオーナー」とか「女将」とか

呼ばれちゃう事があるんですけど

私としては、

【みんなの郡上のお家(まちやど)の管理人&掃除婦】

のつもりでやってます。

そして、

「きむらさん、すごいねー、よくがんばったね」

っていうのもよく言われるんですが、

私的には、

郡上に関わる人が欲しい場所、してほしい事 と

私が作りたい場所、できる事 が

たまたま一致しただけ。

って感じなんですよ。





ゲストハウスの空気って、

管理人の私があーしたい!こーしたい!といって

いろいろやったところで結局のところ、


同じ空間を共有する人、一緒に過ごした人

で作られる物だと思うんです。



と、いうことで。。。


みんなの郡上のお家


【人と人が出会って集って笑うやど 郡上八幡ゲストハウスまちやど】


これから少しずつ

みんなで一緒にステキな場所にして行きましょう。


今後とも、よろしくおねがいしますね。




郡上八幡ゲストハウス まちやど
管理人&掃除婦 きむらせいこ





どうして郡上八幡に来たの??

郡上に住みはじめて、早いものでもう4年半。。。

「どうして郡上八幡に来たの?」

初めて会う人にほぼ100%聞かれる質問

これまで何百回と話してきた事なんですが。。。



この場をお借りして

私が郡上八幡に住む事になった経緯

ゲストハウスを開業するに至るまで

自分のこれまでを振り返る意味でも

書き留めてみようかと思います。



だいぶ長文になりますが。。。



ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

私は青森県六ヶ所村で生まれ育ち

中学卒業以降、いろんな場所で

様々な国籍の人たちと生活を共にしてきました。


なんでだろう?
子どもの頃から田舎がキライで、

家を、青森を出たくて

卒業したら都会(=東京)に行く!

という選択肢しか考えていなかったし

都会で働くという事に

何の疑問も持っていなかった当時。



馬車馬のように働き、お金を貯め

目標の一つだった

語学留学のためイギリスへ。

イギリスでもハウスシェアや

住み込みベビーシッターなどをしながら

語学学校に通い、2年ちょっと過ごした後、

東京での生活を再開。



帰国後の東京の住居は、

中長期滞在型のゲストハウス。
(当時は外人ハウスって呼ばれてました...)

20名ぐらいの入居者のうち
半分ぐらいは外国人
(インド、アメリカ、イギリス、フィリピンetc)

派遣で働き、かけもちバイトしながらスクールに通い

福祉住環境コーディネーター

インテリアコーディネーターの勉強

ここでも馬車馬のように働き学費を稼ぎながら

学ぶこと3年。


資格があれば高収入!

高収入があれば幸せになれる!

っていうのを

ホンキで信じてたあの頃。。。苦笑

資格取得後は

福祉用具の会社の住宅改修部署で

体の不自由な方が自立して過ごせるための

住環境を提案するお仕事に就きました。




お客様のほとんどは病気や加齢によって

体が不自由な高齢者。

身体状況だけでなく、

生活習慣、家族関係などを

じっくりヒアリングしなければ

高齢者の住環境の改善なんて提案できません。


お客様の中には、
かつて子ども達と一緒に過ごした大きな家で

不自由な体を引きずりながら

使われない部屋を持て余して生活する方が

たくさんいらっしゃいました。


そのかたわら


新しいマンションやビルが次々と建てられ

一人暮らしの若者たちが

孤独を感じながら暮らしている東京。

お隣さんすら信頼できず

セキュリティーがしっかりしたマンションがどんどん建てられ

古い趣のある建物が価値を見出されず次々と壊されて行く。



私自身、
そんな東京の生活に違和感を感じるようになりました。

心と体って一体なんですよね。


自立した生活をするために、

1人でも生きて行けるように

仕事も勉強も夢中でがんばってきたけれど

30歳を過ぎて体がついていかなくなって

いろんな病気を発症しました。



どこの病院に行っても

“ストレス”

という一言で片付けられ

とりあえず症状を抑えるクスリを何種類も服用してました。


それなりの収入があっても、

医療費や家賃、生活費、

そしてストレス解消のための娯楽に消えて行く。


お金と引き換えにストレスを受けて、

お金でストレスを解消しているような日々。



そんな生活を抜け出したいと思っていた当時。

友人が沖縄に移住したのをきっかけに、

思い切って東京での生活を一旦リセット!

沖縄でおもいっきり羽を伸ばす決意をしました。




沖縄でのーんびりと今後の人生を考えて行く中で

一つ発見した事それは、


これまでの私の人生、

“ハウスシェア”という選択肢とその活用法を知っていたからこそ、

フットワーク軽くいろんな場所に住み、

人々とふれあい、学び、

成長できたという事。

そして多分、

こんな経験をしている人ってとっても稀。

どうせならその経験を活かして仕事ができないかな。。。


「新しい住み方の提案」
「新しい空間の活用方法」


沖縄での休暇が終わる頃

これからどこで、どんな生き方をして行きたいか 

と考えたとき、
青森も東京も戻りたいと思わなかったんです。


「身軽な今ならどこにでも行ける」

↓↓↓↓

「独身だし、自由なんだもん!

どうせなら行った事のないところに行ってみよう!」



そんなノリで新生活の拠点を探してみました。



ノリで。。。といっても

根無し草のように生きるのは

年齢的に多分これが最後のチャンス。

そこに根をはるか、青森OR東京に戻るか


できることなら

人が自然に寄り添って生活していて

地域の人と繫がりが持てる場所がいいな

歴史があって、古きを大切にしつつ

新しい人、事も受け入れてくれる場所がいいな


青森で田舎の閉鎖的な部分も
身にしみて経験している私にとっては

“そこそこ都会も近くて、便利で閉鎖的でないところ”

というのも条件の一つでした。




「海はしこたま楽しんだし、次は山!??」

以前、東京から移住した友人を訪ねて
高山に行ったときの


ザ・山!ザ・川!これぞ日本の風景!

的な印象が心に残ってて、

「岐阜県」「自然」ってキーワードで

仕事を探してみたんです。


そしたら。。。


郡上八幡で、

「半年間期間限定、自然体験インストラクター(住居付き)」

という仕事をネットで見つけました。

郡上八幡なんて。。。

なんとなく聞いた事はあったような無かったような。。。


事前情報はほとんどない状態だったけど

色々調べてみたところ

なんだか風情ある街並がステキ。

名古屋も近い!

移住者もけっこういるみたい☆

半年住んでみて、気に入ったらその後はまた考えよ♫

そんなノリで郡上にやってきました。




2010年1月31日

桜が満開の沖縄県那覇空港から、セントレア空港へ。

そして、まだまだ雪が残る郡上八幡へやってきたのでした。

沖縄では防寒着なんて買えなかったからね。

寒かったな。。。しみじみ

つづく。。。

2014年7月16日水曜日

郡上八幡初のゲストハウス【まちやど】2014年4月26日 OPENしました

郡上八幡ゲストハウスまちやど&シェアハウスまちやどの管理人の木村です。

青森県六ヶ所村で生まれ、東京、イギリス、沖縄を経て
縁あって、岐阜県の郡上八幡でゲストハウスをOPENいたしました。

OPENまでの経緯は、Facebookなどでも公開しておりますが
改めて
どんな思いでゲストハウスを開業しようと思ったか
OPENしてからいろんなゲストさん、ヘルパーさんと過ごして感じる事
郡上八幡に暮らすという事
などなど
移住者からの視点で綴って見ようかと思いました。

ご興味のある方は、どうぞおつきあい下さいませ。

郡上八幡ゲストハウスまちやど
シェアハウスまちやど
管理人&掃除婦 きむらせいこ